花火史blog Written by 花火歴史家

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「葉付葡萄」は、小菊のような花と連星(垂れ下がり色変化する星)を組み合わせた花火です。 連星は空に浮かぶ葡萄の房を演出し趣きがあります。

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「唐松(からまつ)」は、真菊と似た形状を持ちながらも、中心に三つの白焔を配置することで特徴を出した花火です。 中心に3点の白い光が浮かぶことで、通常の菊よりも個性的な演出が可能となります。

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「千輪遅れ真菊」は、たくさんの小さな菊(千輪菊)が最初に開き、 その後、遅れて中央に真菊が開くという美しい演出が特徴の花火です。 この「遅れ咲き」の構造により、観る者に余韻を残す立体的な美しさを実現しています。

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「柳に蹴鞠(けまり)」は、柳のようにしだれる火花の中に、小さな丸い装飾「蹴鞠」が現れる構造の花火です。 その名の通り、日本の伝統的な遊び「蹴鞠」の姿を模した遊び心あふれる花火といえるでしょう。

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「真菊禿菊打分」は、 花火の一発で「真菊」と「禿菊」の両方を打ち分けるという、技巧的な演出が魅力の作品です。

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「柳に連星」は、柳の枝のように垂れる煙火の中に、色が変化していく小さな星を連ねた美しい演出です。 連星(れんせい)は、一本の長い糸に複数の色星を吊るし、時間差で燃えていくよう設計されています。

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「覆輪真菊」は、白焔で外側を縁取りながら、花の中心にもしべのような輝きを持たせる菊型花火です。 構造としては「半菊弓張星」に近いですが、白焔を一周にわたって配置する点が特徴的です。

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露引火残月とは? 「露引火残月」は、しだれる火の筋と夜空に残る月を模した光を表現した花火です。 鹿の子模様のように点在する光が垂れ下がることで「露」を表し、月とともに幻想的な情景を作り出します。 製作構成と手順 1. 主な構成と演出の意図 …

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「星輪十文字」は、通常の輪形の花火(星輪)の中に、十文字型の火花を同時に描き出すという演出を加えた花火です。 明治時代の資料『技藝百科全書』では、その構造や火薬の工夫が簡潔に記されています。

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「吉原夜桜の景」は、夜桜と提灯をモチーフにした情緒豊かな仕掛け花火です。 華やかな名称に反し、構造自体はシンプルで、明治の職人たちが情景を丁寧に表現した作品といえます。