花火史blog Written by 花火歴史家

歴史に関する記事一覧


歴史

「綱火」は、綱に火を走らせる仕掛け花火で、点火と同時に竹筒に詰めた火薬が燃焼し、まるで龍星のように火が横に翔ける演出が特徴です。 火が走る様子は迫力満点で、観客を大いに沸かせます。『技藝百科全書』では、その構造と使用方法が紹介されています。

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「仕掛け燈火」とは、人形や旗などの造形物に火を走らせ、紙玉と吹き出しで演出する装飾花火のこと。 明治の資料には「鹿児島戦争の出陣風景を模した」例が紹介されています。

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火薬を詰め終えた流星に対して行う最終工程が「錐揉み」です。 これにより、火の通り道の安定性が決まります。

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火薬(九・二・一剤)を竹筒に詰める工程、花火の質と安全性が左右される── そんな細やかな技術が記されたのが「焔硝詰め込み心得」です。

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龍星は、一直線に空へ昇るよう設計された大型のロケット花火。 そのためには「竹筒と尾」のバランス調整が欠かせません。

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花火玉の美しい開花には「打粉」の量が重要です。打粉とは花火を打上げるための打上火薬のことで、適切な分量でないと失敗の原因になりかねません。

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雷丸は轟音を出すため非常に重要ですが、大きくなるほど筒や玉自体の危険性が増します。明治22年刊『技藝百科全書』では、安全かつ美しい音を出すためのノウハウが詳しく紹介されています。

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明治22年の『技藝百科全書』では、花火がうまく開かない原因を「黒玉」「直開き」「出損じ」に分類して説明しています。 花火師の世界では古くから、失敗の原因を特定することが品質維持の基本だったようです。

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「早揚法」は、通常の花火より打上までの手数を減らした打上方法です。これにより、通常の打上よりも数倍速く、連続して玉を揚げることができます。

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花火玉の完成度を左右する最終工程──それが「底張り(留め張り)」や「仕上げ法」です。 長玉と丸玉で異なる処理が求められるこの作業は、安全な打ち上げのために欠かせません。